ジュビリー教会

ジュビリー教会とは

世界には荘厳で歴史的にも価値の高い教会がたくさんありますが、最近建設された現代建築による教会にも、優れたデザインのものはたくさんあります。
たとえばイタリアはローマの郊外にある「ジュビリー教会」もそのひとつ。

1998年に着工が開始され、2003年に竣工したジュビリー教会は、ローマ教皇庁がニューミレニアムを祝って行った「50churchis for Rome 2000」の一環として作られた建物です。

設計者はリチャード・マイヤーですが、マイヤーは「50churchis for Rome 2000」のコンペでアイゼンマンやカラトラヴァ、安藤忠雄といった著名な建築家の中からこのプロジェクトを勝ち取りました。
周囲を木々に囲まれた場所に突如現れる白い建物。南側から見ると、大きな3枚の船の帆があるように見えるユニークなデザインがジュビリー教会の大きな特徴です。

 

三位一体を表す建物

キリストの一番弟子であり、初代ローマ教皇でもあるペトロが市民を先導する船をイメージしたという建物で、もっとも大きな帆は全長26メートルにも及ぶそうです。そして、これら3枚の帆は、キリスト教の教えのひとつである「三位一体」を意味しています。

ジュビリー教会の建築には、随所に現代ならではの技術がちりばめられており、たとえば、ゆったりとした弧を描く三つの帆には、256個ものプレキャストコンクリートが使われていたり、有害物質を分解する働きを持つ二酸化チタンが素材に使用されていたりします。

ちなみに、ジュビリー教会に使われているコンクリートは、一般的なコンクリートに比べ、かなり白いです。

これは、建築家マイヤーのこだわりで、一般的なホワイトコンクリートよりもさらに白さを際立たせるため、コンクリートに大理石や酸化チタンを混ぜ合わせるなどして作られたオリジナルの配合となっているのです。

また、三つの帆の側面にはガラスがはめ込まれ、建物内部に多くの光を取り入れ、教会の神聖さを高めています。