教会の歴史

教会と町の歴史

海外の街を歩いていると、必ずといってよいほどキリスト教の教会の建物を目にします。
もちろん、海外でなく、国内でも教会を目にすることはありますが、日本の場合にはキリスト教の教会よりも、お寺や神社のほうが多いかもしれませんね。

さて、このように各地に「教会」が建てられているのには、さまざまな理由があります。

もっとも大きな理由は「キリスト教の信仰を深めるための場として」というものがありますが、それ以外にはその町にかかわる聖人をまつるなど各教会ごとに特徴的な理由を持っている場合も少なくありません。

教会の建物は、町の歴史と深くかかわっているので、教会の歴史を知ることはその地域の歴史を知ることにもつながっていくのです。

 

変化する教会の姿

ちなみに、現代のように豪華でしっかりとした教会の建物が作られるようになったのは、ルネッサンスが起こってからのこと。
それまでのキリスト教の教会というのは、迫害を受けていたということもあって、実にひっそりとしたものでした。

カタコンベと呼ばれる地下墓所もその一つです。
いまでこそ世界で最も多くの人々が信仰する宗教となっているキリスト教ですが、もともとはいまでいう「新興宗教」の一つにすぎませんでした。

それが、次第に勢力を増し、ローマ帝国からも危惧を抱かせるような存在へと成長していくわけですが、当時強大な権力を持っていたローマ帝国から睨まれてしまったキリスト教は、おおっぴらに信仰をすることができず、埋葬などもこっそりと行う必要があったわけです。

そこで作られたのがカタコンベであり、カタコンベの中にミサをすることができるような場所も設けられていました。

その後、313年のミラノ勅令によってキリスト教は公認の宗教となり、ようやく正々堂々と宗教活動にはげむことができるようになります。

もともと様々な「ローマ神」を祀っていたパンテオンなども教会として使われるようになりました。

純粋にキリスト教のための教会が建てられるようになったのは、これ以降のこと。
ミケランジェロなどの芸術家も加わって、豪華なキリスト教会が建てられるようになっていきました。