日本の宗教

おおらかな宗教観

世界の宗教を見てみると、キリスト教やイスラム教が多数を占めており、日本のように神道や仏教が大半を占める国というのは珍しいといえます。
もっとも、現代の日本人のなかには、宗教に関心がほとんどないという人も増えています。

キリスト教やイスラム教の場合は、洗礼やシャハーダといった入会儀式を行ったのち、定期的に礼拝などに通うので個人の宗教的意識も強いといえますが、日本の場合は洗礼などはありませんし、定期的な礼拝なども行われないため、個人の宗教的意識もそれほど強くならないのかもしれません。

もっとも、通過儀礼として行われるお宮参りや七五三といったものを宗教的儀礼ととらえることもできますが、そういった通過儀礼を行ってきた人であっても、お葬式や法事などに参加してはじめて自分の家の宗派を知ったという人も多いでしょうし、結婚式はキリスト教会のチャペルで行いたい(あるいは行った)などという人も多いのではないでしょうか。

現代の日本では、宗教というのはかなりおおらかなものであり、日常的に意識するものではないというのが現実なのです。

 

現実的なお願いごと

世界から見て、このような日本、日本人の宗教への考え方というのはかなり変わったものにとらえられるようですが、たとえばその例として挙げられるのが、神社へのお参りなどです。

キリスト教などであれば、教会は礼拝に訪れる日々の信仰の場という扱いですが、日本人にとっての神社は日々の信仰の場というよりは、願いをかなえる場所といった意味合いが強いというのです。

確かに、日本人の多くは、神社に行くとお賽銭を入れて手を合わせ「恋人ができますように」とか「病気が良くなりますように」とか「大学に合格できますように」などなど、実に個人的で現実的なお願い事をしているようです。

もちろん、毎日神社やお寺に行ってお祈りをするのが日課という人もいるかもしれませんが、そういった人でも、やはり日々の平穏を願っていることには変わりありません。