タレントブランディングで影響を与えるSNS
タレントとSNS
企業ブランディングや店舗ブランディング、アーティストブランディングなど、現代では「◯◯ブランディング」と呼ばれる手法が、マーケティングにおいて重要になってきています。
その影響は、芸能界においても人ごとではなく、タレントが成功するためにはタレントブランディングの成功が欠かせないとも言われています。
特に、ここ数年はSNSの影響が大きく、タレントが活動する上でSNSをやるか?やらないか?やるとすればどのようにやるか?といった点は常に注目を浴びているようです。
たとえば、米紙『TIME』で「ネット上で最も影響力のある25人」に選ばれたこともある渡辺直美。渡辺直美が単なる「ビヨンセのモノマネをするおデブキャラのタレント」に終わらなかったのは、それまでの日本では表舞台に出てこなかった「おデブキャラ」を、SNSなどを駆使しながら恥じることなく堂々と見せるという偉業(!)を達成したからだといえるのではないでしょうか?「太っていても前向きにカッコよく生きていく」という信念が、渡辺直美のタレントブランディングの根底に流れているのです。
SNSを使って知名度をあげ、イメージを高めていったタレントとしては、ローラや水原希子、木下優樹菜、山田孝之、浅野忠信などがあげられます。もちろん、彼らはSNSなど使わなくても人気のタレントではありますが、SNSを使って自身の生活の一部や趣味、嗜好などをさらけ出すことで、ますますファンを増やしているようです。浅野忠信などは、インスタに公開していた絵が話題を呼び、近年は個展なども開くようになりました。
SNSと距離を取ることでブランディングする方法
一方で、タレントブランディングを成功させるためにあえてSNSはやらないという選択肢もアリです。なぜならば、タレントの本分はテレビや舞台などで活躍することにあるからです。
SNSで余計なイメージを増やさないことで、自身のタレントブランディングを維持することができます。タレントブランディングを考える上で、SNSとの距離をどうするか?というのは重要な検討事項といえるでしょう。